「なんだ、横島?」
「銀ちゃんしらんか?」
「屋上行くゆうてたで!」
「おう、サンキュ!」
横島は小学校の屋上へ向かった。
その手にはミニ四駆が入るアクリルの箱があった。
「銀ちゃーん……!! 引っ越し明日やろ!? せんべつに俺の『ペガサス』……!!」
横島はそこまで言うと目の前には銀一のほかに女の子が一人居た。
横島はさっと屋上の扉の裏に隠れた。
銀一と一緒に居たのは二人の初恋の女の子、夏子だった。
「………………ま、ええわ! 銀ちゃんカッコええもんな……」
横島はそう言いながらも自分の初恋が叶う事が無くなったのが解った。
横島はそっともう一度屋上をのぞくとそこには銀一と女性が居た。
その女性は黒い戦闘服に二本の触覚……ルシオラだった……
ゴーストスイーパー美神 GOS
作:ガイギス
第8話
「ルシオラ〜〜!!! ……はあ、はあ……あれ? ここは?」
横島はそう言うと目の前に眠そうな顔で一緒のベットで眠っていたルシオラが居た。
「どうしたの? 私はここに居るわよ?」
ルシオラはそう言いながら横島を心配そうに見た。
横島はしばらく呆然としていたが次第に頭が冷えたのか溜息をついて……
「キャ!? ヨコシマ? ……ちょ、もう!」
ルシオラの何も付けていない胸に顔を押し付けるように倒れて眠った。
ルシオラはしばらく横島の頭を撫でたがいまだ肌寒いのでそっと布団を上げ、横島が苦しくないように自分が少し下がり二人の頭がそろうようにして眠った。
なおこの時二人はパジャマや下着は付けていなかった。
横島が夢にうなされてから三日後、横島とルシオラが事務所に出勤してくるとおキヌが騒いでいた。
「きゃ〜〜!! これじゃない! ああ、こっちは……!!」
「……お、おキヌちゃん何やってんすか?」
横島は美神が事務所に持ち込んでいる服を漁っているおキヌを見ながら美神に聞いた。
「ん? 今人気のイケメン俳優の近畿剛一が見学に来るんでそれようの洋服を探してんのよ」
「あ、だから美神さんもそんな風に気合入っているんですね?」
ルシオラが言うとおり普段と違いこれからどこかのパーティーにでも行くかのように美神は着飾っていた。
「やだ、何で私が横島君とタメ年のガキなんかに……」
「それ、説得力ないっすよ?」
横島がそう言うと次の瞬間美神による折檻を受けた。
「……よしよし、ヨコシマそういうことは言わないの?」
「ううう、ルシオラ〜」
「はいはいそこ、うざいからくっ付かないで……おキヌちゃん終わった?」
美神がそういうとついさっきまでパタパタと音がしていた場所からおキヌにしてはかなり冒険的に服装で出てきた。
「うお! 清楚なおキヌちゃんがそんな大胆な!」
「あう…似合いませんか?」
「ううん、普段を知ってるから意外と思うけど、かなり可愛いわよ?」
美神がそう言うと横島は首を縦に振ったがおキヌはそれに気づかないように美神を見ていた。
その時、この事務所の建物すべてを取り仕切っている人口幽霊壱号が来客が来た事を告げた。
「おはようございますっ!! 近畿剛一です……! お世話になります!」
美神が通すよう言うとそう言いながら美男子とそのマネージャーが事務所に入って来た。
「んまーっナマで見るとほんと美形っ!!」
「あっ、あのあのっサインを……!」
「ケッ……」
美神とおキヌはその美男子をちやほやともてはやしたが、ルシオラは普通に横島の腕を抱いて<定位置>いた。
横島はルシオラを見たが美神達の様に美形に行ったりしないので心底安心していた。
『ヨコシマ、どうしたの?』
『うえ!? ああ……なんでもないよ』
どうやら安堵した事がルシオラに伝わったらしく念話でルシオラが聞いてきてヨコシマは驚いたが何とか返した。
「で? 何でそんなイケメンさんが見学に?」
横島が不機嫌そうにそう言うとマネージャーが小型の携帯テレビを出した。
そこにはTVドラマで高視聴率だった『踊るゴーストスイーパー』の劇場版の予告が流れた。
「俺、ちゃんとした役者になりたいんです。
今回の仕事はチャンスだと思って……」
「貴様にこれ以上チャンスなんか必要ないわッ!」
「横島さん!!」
「まあまあ横島、落ち着いて……ね?」
目の前のイケメンに対し威嚇するように唸りながら横島は言ったがおキヌとルシオラによって宥められた。
「横島……!?」
「あんだよ!?」
「さっきからひょっとしたらと思ってたけど……お前、横っちか!?」
「横っち?」
「な……なんで俺の小学校の頃のアダ名を……!?」
「俺や!! 5年の時に引っ越した銀一や!!」
「え”……!? ぎ……銀ちゃん!?」
「……銀ちゃん……どこかで聞いたような……」
ルシオラがそう悩んでいる間、横島と銀一は握手をした。
「あれが『忍者』?」
「ええ、そうですね」
「と言ってもあれは幽霊だけどな」
今日の依頼は世界文化遺産の城にたびたび姿を現してはかわらを割る忍者型の悪霊だった。
作戦としてはおキヌと横島がおびき出し、美神が退治すると言うシンプルなものだったが、その際手裏剣が多数横島を襲った。
手裏剣は横島が背負っていたリュックを盾にした為助かったが、呼び出した所は屋根であった為そのまま自由落下していった。
もしルシオラが空中キャッチをしていなかったらそのまま城壁に顔面をぶつけていただろう。
「吸印ッ!!」
3人+2人がのほほんと雑談をしていると美神が忍者の件を受けるそぶりをしてかわし札を貼り付け除霊した。
「す……すげえ……!! やっぱ本物見てよかった……!!」
「よかった……! いい映画にしてくださいねっ!」
「……それもいいけどな、銀ちゃん! 華やかな主役のワキでは、誰かが血を吐くほどの努力をしているのも忘れるなよ!」
「あ、ああ……よくこの仕事して生き残ってるな?」
銀一はビデオカメラを持ったまま感心しながら横島を見た。
なおおキヌはルシオラが横島にべったりくっ付いてる為少々機嫌が悪くそちらを見ようとはしなかった。
「あっ、こんなことをしてる場合じゃないですよっ!!
急がないと最終便に遅れますっ!! 明日はドラマの撮りが朝イチで!!」
「えっ、何!? 私たちの宿もないわけっ!?
冗談じゃないわ、家につくまでにせっかくのギャラが減るなんて……!! 私達も帰るわよっ!!」
マネージャーの一言と美神のお金の執着心から一行は早々にその場を後にした。
「……にしてもまだ信じられんな、銀ちゃんがあの近畿剛一……!! なんとなく似てるとはTVみて思ってたけど……」
「音信なくてすまんかったな、せやけど俺のあと、お前も引っ越したりしたから……
しかしま、お互い今は東京がんばっとんねや! これからもまた仲良うやろうや!」
銀一はそう言うと通路をはさんだ向こう側にいる横島を見た。
席順は窓際にルシオラ、その次に横島、通路を挟んで銀一とマネージャー、そして横島達の前におキヌと美神であった。
「ねえねえ、ヨコシマ」
「ん? どうした?」
横島が銀一と話しているとルシオラがちょんちょんと横島の腕をつついた。
「銀一君とは小学校の時のクラスメートなのよね?」
銀一の事をどう呼ぼうかと横島、銀一に訊いた所二人は『銀ちゃん』、『銀一』とした為その間を取って銀一君となった。
「おう」
「そうや」
「その時ってヨコシマはどういう子供だったの?」
「そうやな〜」
銀一はそう言うと昔を思い出すように数瞬虚空を見つめた。
「昔はよう一緒にスカートめくりとかしたなあ……!!」
「へ〜……」
「『終わりの会』でつるし上げられんのは俺だけだったけどな!」
「『終わりの会』?」
「ホームルームの事や」
「???」
銀一に説明されたがルシオラには解らなかった。
「ルシオラは学校に入った事がないから解らないかな……学校で最後に明日の連絡とか委員会の招集とか色々する所さ」
「ふ〜ん……」
「昼休みのドッチボールでよう二人で白熱したな……」
「へ〜……」
「銀ちゃんが当たった時女子から無茶苦茶ブーイングがきたけどな!」
「ふ〜ん……」
「おまえいっつもミニ四駆の大会で優勝しとったなあ。
俺はどうしても勝たれへんかった……!」
「へ〜、すごいんだ」
「そのあといつも女子に責められて大変だったけどな!」
「あははは……」
「あの頃はおもしろかったな!!」
「おまえだけがな!」
横島は『だけ』を強調して言い返した。
「えーかげんにせえよ!! 人がせっかく気ィよお少年時代を懐かしもかっちゅーてんのに、なにが気に入らんねんコラアッ!?」
「おのれみたいな二枚目とは思春期以降に仲良うなんか出来るかああ――――ッ!!」
「まあまあヨコシマ、銀一君も」
ルシオラは通路を挟んでつかみかかっている銀一と横島をなだめた。
「ちょっと……! さっきからきいてると、横島さん絡んでばっかり……どうしたんです!? お友達なんでしょう!?」
「ガキの頃は女子がどーとか、そんなには気にせんから友だちだったが、今思い出すとこいつのせいで俺はものすごく不幸だったんだ!!
銀ちゃんはな―、当時からも―モテてモテてモテてモテて……横にいた俺がどんだけみじめだったかわかるかッ!?」
「まあまあ、今は私がいるんだから……ね?」
ルシオラがそう言うと横島はうわ〜ん、とルシオラの胸に顔を埋めて泣いた。
「待て、コラ!! 黙ってきいてりゃ俺ばっかりモテたみたいなこと言うけどな……! おまえしっかりモテとったやないか!」
「テキト―なこと言うなッ!! 俺はルシオラ以外にゃ人外でしかモテとらんわ!」
「いや、ルシオラさんも一応魔族だから人外じゃ……」
「……うわ〜ん!!」
おキヌの突っ込みにまたルシオラの胸に顔を埋めた横島だった。
「……てかおまえモテた事覚えてないのか?」
「忘れるかッ!! 毎年バレンタインデーにはおまえの机やゲタ箱はチョコであふれて、俺んとこはゼロ!!
運動会じゃあ黄色い声援の嵐、フォークダンスではおまえのパートナーを女子がとりあって……!!
それにくらべて俺に当時なにがあったってゆーんだ!? か、悲しすぎる――――ッ!!」
「バ……バッカ野郎〜〜〜!! ようしらん女に山ほどモテたからどやっちゅ―ねん!!
ホンマにモテるっちゅうんはな、おまえみたいに……」
「キャ!」
銀一が言い切る前に飛行機は上下に激しく震動した。
「ら……乱気流……!?」
「…………!! 霊気!!」
それまで寝ていた美神はそう言うとぱっと立ち上がり、そのまま操縦席まで行こうとした。
「お、お客様……!! お席に……!!」
「私はGSよ! 機長に話しがあるの! 機長!? 今の揺れは……」
美神が押す言いながら操縦席のドアを開けるとそこには二つの死体と女性型の悪霊が一匹いた。
「げッ!!」
「うふふふふふふ……!! カレがいけないのよ……! うふふふふふふ……!
GSなんか雇って私を遠ざけようとするから……殺すの!!」
「カ、カレ!?」
「近畿クンにきまってるでしょ、このブスッ!! カレ、私の夫なのよ……!! TVでいつも私を見て笑ってくれたわ……!!
だから殺すの!! 飛行機だから落とせばいいんだもん……! 簡単よね近畿クン……!!」
「あ……悪霊のストーカー……!?」
「完全にイッちゃってる……!!」
「こんなのにモテたない―――ッ!!」
そう言って皆が騒ぎ始めたが、
「みんな落ち着いて!!」
「私がついているから大丈夫よ!! 誰も死なせたりしない!! ルシオラ、ここお願い!」
「ええ! ……けど私操縦の仕方わかりませんよ?」
「へ?……」
美神がそう呻いたが考えてみれば魔族が人間の飛行機の操縦の仕方など解る筈もない。
美神は放送用のマイクを取ると、
『……というわけで、お客さんの仲に飛行機を操縦できる方いませんか―――?』
と放送し、客室はパニックに陥った。
「不用意なアナウンスしないでください!! パニックになっちゃったじゃないですか!!」
そのためスチュワーデスに注意された。
「この場合仕方ないでしょ!?」
「……大丈夫!! これは非常時にも自動で着陸できるハイテク機です!
もうすでに気圧の変化に対応して高度を落としてますし、着陸プログラムも作動しています!
空港への連絡も自動的に行われて今頃こちらの状況を……」
『ハネダ・エアポートよりGAG202便へ!』
スチュワーデスが機体の説明をしていると空港から通信が入った。
『そちらの自動操縦コンピュータからエラーメッセージを受信!! 何かが自動操縦を妨害しているもよう!!
このままでは着陸できないぞ! 状況を報告せよ!!』
「ど……どういうこと!?」
「みっ……美神さん!!」
おキヌはそう言うと窓から外を指差した。
「翼の上にあの悪霊さんが……!」
おキヌが言うとおり悪霊は飛行機の方翼の上に乗りコードを引きちぎっていた。
「ホホホホホ―――ッ!! 愛してるわ―――ッ、近畿ク―――ン!!」
「あああああああっ!! こらあかん……!!」
「助けてくれ――――ッ!!」
「みなさん落ち着いて!! 何も心配いりません!!」
横島は騒ぎ出した客室にいる乗客を冷静にさせようとそう話した。
「幸いこの機体には我々GSが同乗しています!! すぐに退治しますので、このまま冷静に……」
横島が言い切る前に乗客から野次と物が飛んできた。
「何だおまえは――っ!? ひっこめブサイク―――!!」
「GSだとおおっ!? ぜんぜん頼りないわ―――っ!!」
「も……物を投げないでッ!! れーせーに――っ!! ……ってあれ?」
横島は飛んできた物にあたらないようガードしながらそう言ったが客は横島がいる右側に投げているので横島には当たらなかった。
横島がルシオラを見るとちっちゃくピースサインをしていた。
横島がルシオラの所まで戻り、どうやって乗客を沈めようかと考えようとした時、
とりあえずで横島と交代した銀一によって客は『横山GS』が退治するという事になって落ち着いた。
いつの間にか落ち着いた乗客にどうやったのかとおキヌに訊きそれが解った時横島は、
「おもしろくない!! なんだかぜんぜんおもしろくないぞッ!!」
と言って握りこぶしを握った。
おキヌに宥めさせられ、ルシオラに説得され何とか横島は気を取り直した。
「で、美神さん、敵は機外ですけどどーやって退治を……」
横島は言い切る前で黙り込んだ。
美神が背中とお腹にリュックをしょっていた。
「……パラシュート……?」
「ええ! まんがの飛行機ってよく落ちるじゃない? 備えあればうれいなし!!」
「一個だけ? 俺達のは?」
「こんなもん何個も持ち込めるわけないでしょ! 自分用だけよ!」
美神がそう言うと横島は数瞬の後爆発した。
「おのれひとりだけ逃げる気かああ―――――ッ!!」
「誰が逃げると言った!? 外へ出てヤツを退治するのよ!! バックアップ頼むわよ!!」
「バーカ!! あんたが来ることぐらいわかってたわよ、ブス!!」
悪霊はそう言うと美神の足をつかみ外に放り投げた。
「!! しまっ……!!」
「みっ、美神さん―――っ!?」
「ホホホホホホホッ!! これでジャマ者はいなスかいわッ!!」
「ごめん――――っ横島クーン!! あとよろしくっ!!」
美神はそう言うとパラシュートを開いた。
「ちょっとおおおおお―――っ!! 結局、一人で逃げたも同然じゃないスかああっ!!」
「ど……どうしましょう!?」
「どーもこーも残った俺たちでやるしか……!!」
「しかしパラシュートはもうないぞっ!?」
銀一がそう言うとルシオラが何か言おうとしたが横島に念話で止められた。
横島どこから出したのか紙切れを四つ取り出した。
「4人でくじを引きしよう! 短い……」
「何で4人なの?」
「近畿クンは素人ですよ!?」
「いーじゃんっ!! TVのGS役で、乗客の信望もあついしよ―――っ!! 少しでも助かる確率上げたいっ!!」
「ヨコシマ!」
「あなたという人はっ!!」
「……俺がやるよ! 仕事がらスタントも経験してるし、これでもけっこー体はきたえてる。
それに……もともとこれは俺の責任や。
これ以上迷惑かけられへん」
「でも……!!」
おキヌはそういうが銀一は破魔札を持った。
「こいつをあのクソ女に貼り付けたらええんやろ? いっぺん本物の悪霊退治してみたかったしな!
あの女の狙いは俺や……!! 失敗しても、俺さえおらんかったら飛行機は助かる!!」
「銀ちゃん……やっぱり銀ちゃんかっこいい!! 頼むぞ!」
横島はそう言うと銀一の両手をつかんだ。
「うおおお――――ッ!! 役者根性みせたるで――――ッ!!」
「来てくれたのね―――っ!! 近畿クーン!!」
銀一が扉の前に立つと悪霊は銀一に手を伸ばした。
しかしその手は銀一とは微妙に違う方向に伸ばされていた為、そのままでも捕まえる事はなった。
「えっ!?」
「よしッかかった!! ナイスルシオラ!!」
「呪縛ロープ!?」
悪霊の手が飛行機の中に入ると横島は銀一の横から呪縛ロープでその手を絡めた。
「近畿クン戻って!!」
「―――――!!」
銀一は驚いたがそのままおキヌが言うとおり機内に戻り入れ替わりに横島、ルシオラが外に出た。
「銀ちゃんはオトリだッ!! ひっかかったなストーカー女!!」
「ヨコシマ!!」
「おうッ!!」
横島はそう言うと破魔札を掲げた。
「悪霊退治はGSの花道や――――ッ!! こればっかりは銀ちゃんにゆずラ変で――――っ!!
くらえッ!!」
「横っち――――ッ!!」
銀一がそう叫ぶと当たりは光に包まれた。
「……バッカね――――!! いくらルシオラでも横島クンを抱えたまま飛行機に追いつくなんて出来っこないじゃない。
その場合もう一本ロープを飛行機に括り付けておくでしょ!? マヌケもいーとこだわ。
それにルシオラがいたから良かったもののもし居なかったら翼に着地まで張り付いてなくちゃいけなかったのよ?
未熟者ねえ、まだまだ!」
途中で戦線離脱(逃亡?)した美神にどうやって倒したかたと話すと美神はそう切り替えして笑った。
悪霊を退治した後ルシオラにすばやく回収された横島だが、ルシオラは飛行機に追いつくことが出来ず、そのまま空港まで飛んで帰ったのである。
「元はといえばあんたがドジっつたからでしょう!? まあおかげでいい思いは……」
「いやん♪」
横島が言い切る前に横島はルシオラの手刀により意識を刈られた。
「……何かあったらしいですけど……」
「訊かん方がいいみたいやな……」
「そ、そうね」
その後期を目にした3人はそう言いながら気絶している横島を見た。
なおルシオラはしばらく思い出と妄想にふけっていたりもした……朱に交じあって赤くなったルシオラであった。
(あとがき)
作者>さあやって着ました第8話!
横島>今回も手を加えたような加えてないような……
作者>ううう……
横島>それで? 俺達はあのストーカー女を除霊した後なにやったんだ?
作者>そんなの当人が一番良く知ってるじゃないですか〜?
横島>いや、まあな……けど
ルシオラ>うふふふふふふ……<思い出しては赤面しつつ嬉しそうに笑っている
横島>あれを見るとどうも俺の記憶以上の事をしたとしか……
作者>……見事に壊れてますね……
横島>こののりで次も行くのか?
作者>次は……「沈黙しなさい羊たち!!」ですか……
これはオリジナルを組み込んだ後日談をやるつもりです
横島>ふ〜ん
作者>ついでにこの世界ではまだ3月の中旬ですのでご容赦を
横島>ふ〜……待て、てことは何か? バレンタインはもう終わってんのか!?
作者>はい
横島>オ〜ノ〜!!
作者>それではこれで……ついでに横島君にチョコは……
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